昨年夏、ある会見で杏(23)の写真を撮らせてもらったが、彼女とファインダー越しに目が合った瞬間、体に緊張が走って震えてしまった。大女優のオーラが、ビシッと私に来たと感じた経験だった。個別にインタビューしたことのある先輩記者によると、人柄も気さくで、好感度が極めて高いとのことだ。
が、今回に限って、杏には参った。日本テレビの新ドラマ「サムライ・ハイスクール」(17日~、土曜午後9・0)の制作発表会見が10月6日、同局で開かれたときのことだ。
私は一昨年のドラマ「セクシーボイスアンドロボ」(日テレ)で好演して以来、注目してきた大後寿々花(16)を当「テレ美女ン」で紹介したいと考え、空いた記者席の中からなるべく撮影に好都合な席を選んだ…つもりだった。
出演者が順次紹介され、待望の大後が登場。おーっとぉ、これは何とも清楚(せいそ)なセーラー服姿ではないかっ! 生きててよかった、日テレ万歳! 天にも昇る気持ちでカメラを構えた。
ところが、出演者がステージの椅子(いす)に座ってビックリ。お目当ての大後の前に、ちょうど重なるように杏が座ってしまったのだ。会見中、どんだけシャッターを切ろうとも、杏、杏、杏&杏! まるで杏が私に「テレ美女ンで取り上げるのは私でしょっ」と言いきかせているようにすら(勝手に)思えた。もちろん、2人とも所定の席に座っただけなのだが。
そんなわけで今回ばかりは、杏の可憐(かれん)な笑顔にすっかりやられてしまった。大後よ、ごめんなさい!
ドラマの舞台は東京にある「千国学院高校」という、私にとって何となく親近感のわく名前の、架空の学校。私の高校時代、もし杏みたいなカワユイ女子生徒がいたら、絶対同じ部活に入って告白しただろう。(草下健夫)