味の素は23日、即席スープのトップブランド「クノールカップスープ」の年間消費量を現状の5・5億食から3年後の2013年度までに6・5億食程度まで拡大させる方針を明らかにした。即席スープの国内市場は横ばいの約300億円。市場シェア約7割を握る同社だが、スープの新しい食べ方を提案し、収益拡大を図る考えだ。
同社の八馬(はちうま)史尚(ふみなお)・加工食品部長は老若男女問わず、手軽な朝食の食べ方を提案することで「即席スープ市場の活性化も図りたい」とし、「クノール」ブランドのさらなる消費拡大を目指す考えを示した。
具体策の一環として、24日から俳優の三浦(みうら)春馬(はるま)さん(20)、女優の北川(きたがわ)景子(けいこ)さん(24)を起用した新CMを放送する。三浦さんはトーストをスープにつける「つけパン」、北川さんはサイコロ状に切ったトーストをスープに入れる「ひたパン」の食べ方を提案。11月末までインターネットでどちらの食べ方が美味しいか投票を受け付け、消費を盛り上げる考えだ。