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Kimi ni Todoke



概要

当初本作品は、椎名の前作である『CRAZY FOR YOU』の単行本最終巻(第6巻)に収録するために読み切り作品として執筆され、『別冊マーガレット』 2005年9月号に掲載された。その後、『CRAZY FOR YOU』の次作の連載に際し椎名が充分な構想を得られなかったため、翌2006年、同誌1月号から同名作品として連載化された。2009年3月号から椎名 の出産により休載、2009年10月号から連載が再開された。

2009年10月6日から 2010年3月30日まで日本テレビ系にてテレビアニメが放送されたほか、ニンテンドーDSでゲーム化された。単行本の累計売上数(第1巻 - 第10巻)は1000万部を超えている[2]

2010年、『別冊マーガレット』 2月号誌上にて実写映画化が発表された。

あらすじ

北幌高校に入学した黒沼爽子は、見た目が暗く、周りからは「貞子」と呼ばれ、クラスに馴染めないでいた。しかし、クラスメイトの風早翔太や吉田千鶴、矢野あやねなどの協力を得て、周囲の誤解を解き、友情恋愛などを通して成長していく。

登場人物


黒沼 爽子(くろぬま さわこ)
本作の主人公。連載が始まった段階で15歳。
真っ黒な長髪と青白い肌という陰気な容姿から「貞子」というあだ名が定着しており、「貞子」 という名の持つ呪わしい印象と先入観だけで周囲に畏怖されていた。そのため、多くの同級生が「爽子」ではなく「貞子」が本名だと思い込んでいる。霊を呼び 寄せる、3秒以上目が合うと不幸が訪れるなどの噂(これらの噂は根拠が無く人によって内容もまちまちである)が囁かれているが、当の本人は霊感が無く見た ことも感じたこともない。
純粋かつ前向きな性格であり、容姿とは裏腹に、常に人と明るく接する努力をしている。一人で居ることに慣れているため自分や他人の感情に鈍いとこ ろがあり、些細なことでも感動し人に感謝する。成績は非常に優秀で、人の役に立てることを喜び、クラス委員の雑用も率先して務めている。掃除、ゴミ拾いを 日課とし、暇な時には勉強をしている。料理、製菓、編み物などの手芸もかなりの腕前で、作中でもたびたび描写が見られる。座右の銘は「一日一善」。
高校の入学式の日に道案内をして以来、風早を思慕の対象としている。
風早 翔太(かぜはや しょうた)
爽子のクラスメイト。爽やかな性格の少年。クラスの中心的人物として男女を問わず慕われ、特に女子からは相当な人気がある。クラスメイトからは「周りから浮いた人間を看過できない性分」であると評されている。
吉田千鶴、真田龍(共に後述)とは同じ中学校の出身で、龍とは野球部で共に活動していた。
入学式の日、道に迷っていた時に爽子に方向を教えてもらい、同じクラスになってからも爽子のことを気にかけていた。
座右の銘は「真実一路」。
吉田 千鶴(よしだ ちづる)
爽子のクラスメイト。愛称は「ちづ」。義理と人情に厚く、感動し易い性格。熱血型の姐御肌でケンカも強いが成績はかなり悪い。
当初は爽子を忌避していたが、内面を知るにつれ打ち解け親友になる。
クラスメイトで幼馴染の真田龍(後述)に好意を寄せられているが、全く気付かぬまま、龍の兄・徹に恋をしていた。
胡桃沢梅(後述)とは同じ中学校の出身だが、一方的に利用されるなど良い思い出がなく、最も苦手としている。
座右の銘は「腹八分目」。
矢野 あやね(やの あやね)
爽子のクラスメイト。愛称は「やのちん」。恋愛経験が豊富で、他人の感情の機微に敏感なため、クラスメイトの心情などもいち早く察知する。
吉田千鶴と同様に、当初は爽子を畏怖していたが、その内面の理解とともに親友となり、彼女と風早翔太との恋の進展を見守っている。
美容に対し強い関心を示す。座右の銘は「眉目秀麗」。
真田 龍(さなだ りゅう)
爽子のクラスメイト。風早翔太の親友で、野球部所属の寡黙な少年。授業中は大抵寝ている。1年生の頃から4番打者であり、ポジションはキャッチャー。
札幌市在住の兄・徹がいる。父親、源次はラーメン屋「徹龍軒」を営んでおり、自身もよく手伝っている。
幼馴染であり、兄弟同然に育ってきた吉田千鶴に対し好意を寄せている。
座右の銘は「不言実行」。
荒井 一市(あらい かずいち)
北幌高校の教師。愛称は「ピン」。爽子のクラスの副担任で、担当学科は体育。野球部監督。独身。
思い込みが激しく他人の意見に耳を貸さない性格で勝手に物事を決める傾向が強いが、まれに正鵠を射た助言もする。
独り暮らしを送るアパートに爽子たちが訪れた際、ゴミに埋もれたような生活をしていることが発覚したが、「デリカシーが人間の形をして生まれてきた男」を自称している。
座右の銘は「唯我独尊」。
遠藤 朋実(えんどう ともみ)
爽子のクラスメイト。愛称は「トモ」。入学当初は先入観によって爽子を畏怖していた。風早翔太の計らいにより会話を交わした後は誤解が解け、仲良くなった。
平野 依里子(ひらの えりこ)
爽子のクラスメイト。愛称は「えっこ」。普段は遠藤朋実と一緒に行動している。彼女と同様に、誤解が解けた後は爽子と仲良くなった。
胡桃沢 梅(くるみざわ うめ)
爽子とは別のクラスの生徒で、風早翔太・吉田千鶴・真田龍とは同じ中学校の出身。容姿端麗で、男子に人気がある。愛称は「くるみ」。
中学校時代から風早に好意を寄せており、他の女子生徒が彼に接近することへの予防策として「風早はみんなのもの協定」を発案したことがある。
高校入学後も、様々な手を使って爽子を風早から遠ざけようとする。
座右の銘は「用意周到」。
高橋 千草(たかはし ちぐさ)
爽子のクラスメイト。第1学年の3学期から爽子の後ろの席になる。ひょうきんな性格で、爽子を笑わせるために度々背後からくすぐりを仕掛けている。
当初は姓のみの登場であったが、アニメ版にて用いられた名前が原作でも使われるようになった。
三浦 健人(みうら けんと)
第2学年からの爽子のクラスメイト。愛称は「ケント」。趣味や特技は「女の子の世話」で、女友達が多い。
爽子が風早翔太に好意を寄せている事に気づき、彼らにアドバイスを与えたが、結果的に2人の仲をこじれさせた。
爽子に関する理解を深めていく内に、彼女に対して好意のような気持ちを抱き始める。
座右の銘は「博愛精神」。
荒井 善行(あらい よしゆき)
北幌高校の教師。愛称は「善(ぜん)」。荒井一市とは同期で、第1学年の半ばまで爽子のクラスの担任だったが、妻の実家の造り酒屋を継ぐために離職。爽子を畏怖している。
城ノ内 宗一(じょうのうち そういち)
爽子のクラスメイト。愛称は「ジョー」。場の雰囲気を察することができないお調子者で、流されやすい性格。教室ではよく風早翔太や真田龍と行動を共にしている。
真田 徹(さなだ とおる)
真田龍の8歳年上の兄で、札幌に在住。片山はるかという婚約者がいる。吉田千鶴の初恋の相手だが、彼女とは幼馴染で、妹のような感覚で接している。

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